研究開発・分析

研究開発

主に環境浄化に役立つ微生物を土の中から探し出して、製品化のための研究をしています。

使用環境に応じて、熱に強い分解菌や酸性に強い分解菌などの有用微生物を各種取得しました。

有機物の中でも、油脂は分解が難しいものの一つです。
油脂を含む排水は、酸性に傾きがちであるため、酸性に強い油脂分解菌を土壌中より取得しました。

しかし、油脂は、分解すると脂肪酸を副生し、脂肪酸は油脂と同様の性質を示します。
油脂分解は、可逆反応のため、脂肪酸を積極的に分解しなければ油脂に戻るという性質があります。また、脂肪酸には、殺菌作用があるため、通常の微生物は生育できません。

そこで、高濃度脂肪酸存在下でも殺菌作用を受けずに、脂肪酸を効率よく分解する脂肪酸分解菌を福岡県内のツバキの木の下の土壌中より取得しました。これら油脂分解菌と脂肪酸分解菌を組み合わせて、油脂分解製剤を開発しました。

水中のアンモニアを亜硝酸・硝酸に変える菌（硝化菌）、硝酸を窒素ガスに変える菌（脱窒菌）など水中の窒素除去に関わる菌を取り揃えております。

弊社保有の脱窒菌の中には、水素供与体が少なくても脱窒する菌、嫌気条件でなくても脱窒する菌がございます。低栄養でも、そして曝気している環境でもご使用可能です。

食品工場の排水処理、畜産排水の処理、アクアリウムの水質維持、陸上養殖の水質浄化にご利用いただけます。

作物の生育には、土壌中の窒素や炭素などの養分が深く関わっています。

窒素固定菌が空気中の窒素からアンモニアを作り出し、尿素など窒素肥料の代わりに活躍します。

受託実績